■雨量に関する用語一覧

10分雨量
(10ぷんうりょう)
10分毎に観測される雨の量で、短時間に強く降る雨を捉えるのに有効とされています。
60分雨量
(60ぷんうりょう)
直近の60分間に降った雨の量を指します。(以上のように、60分雨量と時間雨量の違いは、起算するタイミングが異なります)。このように60分雨量と時間雨量の違いは起算するタイミングが異なります。
時間雨量
(じかんうりょう)
正時(毎時00分)を始点として1時間以内に降った雨の量を指します。
実効雨量
(じっこううりょう)
これまでに降った雨や現在降った雨が地中にどれ位残存しているかのかを便宜的に示した値を指します。多ければ多い程、地中に残っている雨が多いということになります。
積算雨量
(せきさんうりょう)
ある一定の期間(例えば日積算・月積算など)に降った雨の量を指します。
連続雨量
(れんぞくうりょう)
降り始めから降り終わりまでの一連の降雨量の積算値を指します。ここで降り始め、降り終わりとは、前後24時間以上無降雨であった場合を示します。
*欠測
(けっそく)
観測機の故障・不具合等により、データの取得が出来ない状態を指します。

■砂防に関する用語一覧

下記の現象を察知した場合は速やかにその場所から離れるなどして対策を取りましょう。
土砂災害
(どしゃさいがい)
大雨や地震が誘因となって、崖が崩れたし、土砂や石の混ざった水が谷や川から流出することで人命・財産の損害をもたらす現象を指します。どんな場所がどんな危険があるか、予め知っておくと共に災害時における行動や備えを日頃から心がけましょう。
〜警戒区域
(どしゃさいがい
けいかいくいき)
土砂災害の危険がある区域を指します。
〜特別警戒区域
(どしゃさいがい
とくべつ
けいかいくいき)
仮に区域内で土砂災害が発生した場合、土砂災害警戒区域の中でも、人命や財産等への影響が大きい地域を示します。
上記の地域に建物を建てる場合には安全を確保できる基準を満たすことが必要とされています。
土石流
(どせきりゅう)
集中豪雨などによって、増水した河川水や沢水が河床に堆積した土砂を一気に下流へ押し流す現象を指します。土石流の流速は速いもので時速60kmに達するものもあり、一瞬にして人家や畑などを飲み込むことがあります。土石流は川沿いを数キロにわたって移動するのが特徴です。
がけ崩れ
(がけくずれ)
地中にしみこんだ雨や地震、気温の変化などによって斜面が崩れ落ちる現象を指します。がけ崩れは土石流や地すべりと比べて規模は小さいが、突発的に発生するのが特徴です。都市化による丘陵地への宅地造成等により、がけ地に隣接して生活するケースが増加しつつあることから、民家の近くで発生し、被害の割合が高くなってきています。
地すべり
(じすべり)
ある特定の範囲の斜面全体が下方へ移動する現象です。地すべりの発生は大雨を誘因とする場合以外にも、融雪による地下水位の上昇などもあります。また、斜面の造成工事を行っている場合にもバランスを崩して移動することもあります。